Note of Yamashin

November 22, 2009
今、設計,製作をしていた頃のことを思いだしている。描いたスケッチと図面は分厚い2冊のファイルに納められている。 これほど1モデルに作った資料は40年の中で無い、それに注ぎ込んだエネルギーは膨大なものだ。製作途中のものは毎晩、 私の枕元に運ばれ、24時間私と場所を共にして来た。暑い日が続いた夏季に、不摂生から遂に私はDOWNした(笑)。 ギター作りの今の仕事を始めてこのような経験はなかった。何時もは負けない変な菌にやられて、 当番医に運ばれ点滴を打ってもらった。何時もと違う生活パターンではなかったかと医者に聞かれた。 入院はせずに済んだが、お陰で1週間骨休めができた。好きなことをしていてのことなので、 ぜんぜん深刻な気持ちにはならなかった。 この楽器は完成度がいまいちで、万人向きではない、、、どころか、使いこなせる代物でないのだ。 自分でも納得のいかない部分がいくつかある。自信をなくしたことは何回かある。改造しようと思うが、 それは作り上げたものを壊すことになる。やってきたことを振り返ると、とてもその気持ちにはなれない。 実はこの楽器は、ある世界的なギタリストからの依頼で、私も自分から挑戦してみたかったので引き受けた。 しかし2作目にどうしても踏み出せない。膨大な資料を見ると気が遠くなってしまうのだ。 気分転換にもなると思い,好きなカメラを作ってみたり、木製玩具を作ってみたりしてみた。 もう少し時間が必要だが、最近、ようやく耐久性の高いベアリングが見つかり、 今日、それが手元に届いた。腰がゆっくり上がり、片足が1歩前に踏み出たような感じだ。
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